動悸と息切れがセットで起きたら?パニックの悪循環を防ぐ方法
「胸がドキドキして、同時に呼吸が苦しくなる」という症状は、最も不安を感じやすく、パニックを引き起こしやすい組み合わせです。この症状は、自律神経の乱れによる**「過換気(過呼吸)」**や、心臓の病気など、いくつかの原因が考えられます。
動悸・息切れがセットになる仕組み
- **不安のループ:** ストレスや不安で交感神経が興奮し、心臓が速く打つ(動悸)。
- **呼吸の乱れ:** 動悸に驚き、呼吸が速く浅くなる(息切れ/過換気)。
- **悪循環:** 酸素が過剰になりすぎて血液がアルカリ性に傾き、さらに息苦しさやめまいが増幅され、パニックに陥る。
心臓そのものに問題がなくても、この「不安のループ」で症状が強く現れることがあります。
その場でできる緊急対処法
動悸と息切れが始まったら、まずはパニックを抑え、自律神経のブレーキを意識的に踏みましょう。
- **場所を移動:** 安全な場所に座るか、寄りかかれる場所を探す。
- **呼吸に集中:** 鼻からゆっくり吸い(4秒)、口をすぼめて長く吐き出す(6秒以上)を繰り返す。深呼吸のやり方を覚えることが、パニックの予防につながります。
- **心臓のサポート:** 普段から強心薬などで心臓の活力を維持しておくことで、ストレスに対する心臓の過剰反応を抑えることができます。