動悸・息切れとは?原因とメカニズム、危険なサインを徹底解説【基礎知識】

動悸・息切れとは?原因とメカニズム、危険なサインを徹底解説【基礎知識】

「急に胸がドキッとした」「階段を上っただけで息が切れる…」
日常でふと感じるその違和感、放っておいて大丈夫なのか不安になりますよね。

動悸(どうき)や息切れは、体があなたに送っている「酸素が足りていない」「心臓が頑張りすぎている」というSOSサインです。

このページでは、動悸・息切れが起こる体のメカニズムから、心配のない症状と危険な症状の見分け方まで、まず知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説します。

1. 動悸(どうき)とはどんな状態?

1. 動悸(どうき)とはどんな状態?

動悸とは、普段は意識しない心臓の拍動(動き)を、不快なものとして自分自身で感じてしまう状態のことです。

医学的には「心悸亢進(しんきこうしん)」とも呼ばれますが、感じ方は人それぞれで、大きく3つのタイプに分けられます。

あなたの「ドキドキ」はどのタイプ?

  • 心拍が速くなる(頻脈): ドキドキ、バクバクと速く打つ。運動後や緊張した時と同じような感覚。
  • 脈が飛ぶ・抜ける(期外収縮): ドクン!と一瞬強く打ったり、脈が抜けて胸が詰まるような感覚。
  • 脈が乱れる(不整脈): リズムがバラバラで、不規則に打つ感覚。

ほとんどの動悸は、ストレスや疲れによる一時的なものですが、中には心臓病が隠れているケースもあります。

👉 詳しく見る:動悸の症状3タイプとそれぞれの原因


2. 息切れ(いきぎれ)とはどんな状態?

 息切れ(いきぎれ)とはどんな状態?

息切れとは、呼吸をするのに努力が必要で、「空気が足りない」「息苦しい」と感じる状態です。医学的には「呼吸困難」と呼ばれます。

「ハァハァ」は酸素不足のサイン

私たちの体は、酸素を取り込んでエネルギーを作っています。しかし、運動や貧血、心臓のポンプ機能低下などが原因で全身に酸素が回らなくなると、脳が「もっと酸素を取り込め!」と指令を出します。

その結果、呼吸回数を増やして必死に酸素を取り込もうとする状態が「息切れ」です。

  • 労作時(ろうさくじ)の息切れ: 階段や坂道など、動いた時に起こるもの。
  • 安静時(あんせいじ)の息切れ: じっとしているのに苦しいもの。(※こちらは緊急性が高いです)

👉 詳しく見る:危険な「安静時の息切れ」と対処法


3. なぜ起こる?動悸・息切れのメカニズム

なぜ起こる?動悸・息切れのメカニズム

動悸や息切れの原因は、必ずしも心臓が悪いわけではありません。大きく分けて3つの原因が考えられます。

① 心臓や肺の機能低下(ポンプとエンジンの不調)

心臓は血液(酸素)を全身に送るポンプ、肺は酸素を取り込むエンジンです。加齢や病気でこれらの機能が落ちると、少しの動作でも酸素不足になり、動悸や息切れが起こります。

② 自律神経の乱れ(アクセルの踏みすぎ)

ストレスや不安、睡眠不足が続くと、体を興奮させる「交感神経(アクセル)」が暴走します。すると、体は休んでいるのに心臓だけが全力疾走しているような状態になり、勝手にドキドキしてしまいます。
現代人の動悸の多くは、この「自律神経の乱れ」が原因と言われています。

③ 血液の質の問題(貧血など)

酸素を運ぶのは血液中の赤血球です。貧血で赤血球が少ないと、心臓は回転数を上げてカバーしようとするため、動悸が起こります。


4. 「心配ない動悸」と「危険な動悸」の見分け方

「心配ない動悸」と「危険な動悸」の見分け方

「病院に行くべき?」と迷ったときは、以下の基準を参考にしてください。

様子を見ても良いケース(セルフケア対象)

  • 一時的な緊張や興奮、運動後に起こるもの。
  • カフェインやアルコールを摂取した後に起こるもの。
  • 深呼吸をして安静にしていれば、数分〜数十分で治まるもの。
  • 検査を受けて「異状なし」と言われたが、自覚症状だけがあるもの。

これらは、生活習慣の改善や、市販薬(強心薬)を活用したセルフケアで改善できる可能性が高いです。

すぐに病院へ行くべきケース

  • 胸の痛み、締め付け感を伴う。
  • 意識が遠くなる、失神する。
  • 安静にしているのに息苦しくて横になれない。
  • 症状が頻繁に起こり、日常生活(仕事や家事)に支障が出ている。

これらは循環器内科での精密検査が必要です。

👉 【セルフチェック】私の症状は病院に行くべき?チェックシートで確認


5. 東洋医学から見る「気」と動悸

東洋医学から見る「気」と動悸

病院の検査で「異常なし」と言われたのに、動悸が続いてつらい…。そんな「未病(みびょう)」の状態に対し、東洋医学では「気(き)」の不足と考えます。

心臓を動かすエネルギーである「気」が不足したり、巡りが悪くなると、動悸や息切れとして現れます。こうした状態には、古くから「強心薬(きょうしんやく)」や「気付け薬」に使われてきた生薬(センソなど)が、心臓に活力を与え、症状を和らげるのに役立ちます。

あなたの症状はどのタイプ?

「私のこのドキドキは期外収縮?それとも頻脈?」「病院に行くべきか迷っている」
個別の症状について診断はできませんが、受診の目安やセルフケアについて、当社の医薬品登録販売者がアドバイスします。